「保湿効果のある化粧水だってケチらずたっぷりつけてるのにどうしてカサカサするんだろう。。。」

お肌がカサカサしているなら、どんどん水分を補わなくっちゃと思うものですが、お肌が水分をキープできる状態になっていなければ、補った水分も受け止めることができずに、すぐに逃げてしまいます。

つまり、お肌が水分をキープできる状態になっていないのに、化粧水をたっぷりつけても時間とともにまた乾燥してしまうのです。

しっかり保湿ケアしているのに、どうして肌がカサカサに乾燥するのか、その原因と対処法をご紹介します。

お肌がカサカサ、乾燥する原因

加齢

お肌の最も外側の角層には、角質細胞がちょうどレンガ造りのように約20層、重なっています。

この角質細胞同士をつなぎ合わせているのがセラミドなどの角質細胞間脂質です。

セラミドは角質細胞間脂質の中でも特に水分をキープする力、保水力が高く、体の中から湧き出る水分を外に逃がさずにしっかりと抱え込んで、お肌のうるおいを保ちます。

また、紫外線やホコリ、花粉など外部刺激が肌内部へ入り込むのを防いでくれます。

角層はターンオーバーとも呼ばれるお肌の新陳代謝によって、古い細胞と新しい細胞が一定の周期で入れ替わっています。

セラミドもお肌の新陳代謝により作られますが、加齢によってお肌の新陳代謝が衰えてくると、セラミドも減ってくるため、お肌の保水力も衰えてきて乾燥しやすくなってきます。

間違ったスキンケア

メイクを落とすには油性の汚れを落とす以上、界面活性剤の入ったクレンジングが必要になります。

クレンジング料もさまざまなタイプがありますが、シートタイプやオイルタイプなどの界面活性剤の配合量の多いものは、お肌への刺激も強く、乾燥をすすめることにもなります。

また、目元や口元のメイクをこするように落とすと、角層を傷めて肌がカサカサになる原因ともなります。

洗顔の際にも、毛穴の汚れが気になるからと洗浄力の強い洗顔料を使っていたり、ゴシゴシこするように洗顔していると、お肌を保護するために必要な皮脂も根こそぎ洗い流してしまうことになり、これも肌がカサカサする原因となります。

化粧水をつける際にもコットンで叩くようにつけたり、すりこむようにつけると、角層を傷つけてしまいます。

生活習慣の乱れ

睡眠不足や過度のストレス、栄養バランスの悪い食生活などが続くと、ホルモンバランスの乱れや新陳代謝の衰えにつながり、角層の修復がうまくいかなくなります。

また、タバコを吸うと血行が悪くなるため、肌細胞に酸素と栄養が十分に届けられなくなり、新陳代謝が衰えて乾燥肌の原因となります。

外的要因

肌の角層に充分にセラミドがあれば、秋冬の乾燥する時期でも肌はうるおいを保つことはできます。

しかし、ここまでお話ししたような原因などで角層のセラミドが不足していると、空気が乾燥すればするほど、どんどんお肌の水分が逃げてしまいます。

また、気温が低下すると血行が悪くなって代謝が衰えるため、セラミドがうまく作られなかったり、皮脂の分泌も減ってしまいます。

正しいスキンケアでカサカサ肌をうるおい肌へ

健康なお肌は、体の中から湧き出る水分を角層で抱え込んで、うるおいを保つ機能を持っています。

健康なお肌のためには、スキンケアだけでなく、体の内側からのケアも必要です。

ここでは、お肌本来のうるおいを保つ機能を呼び覚まし、その機能をサポートすることを意識した体の外側と内側からのスキンケアをご紹介します。

外側からのケアのポイント

肌に負担をかけないクレンジング

落ちにくいマスカラなどはオイルタイプのクレンジングを使いつつも、基本は肌にやさしいクリームタイプのクレンジングをおすすめします。

目元のカサカサが気になり、オイルタイプのクレンジングが刺激となる場合には、マスカラと同一ブランドの専用リムーバーを使いましょう。

赤みがあったりヒリヒリと刺激を感じる場合には、マスカラの使用はストップしましょう。

やさしい洗顔で汚れだけを洗い流す

肌のカサカサが気になるなら、朝はぬるま湯で軽くすすぐ程度にして、洗顔は帰宅後のクレンジングの後の1回にとどめておきましょう。

洗顔料や洗顔せっけんは、古い角質汚れと余分な皮脂だけを洗い流す肌にやさしいものを選び、しっかり泡立てて、泡でお肌をマッサージするようにやさしく洗います。

洗顔は長くても1分程度で十分です。

ぬるま湯でしっかりすすぐことも大切なポイントです。

化粧水で肌を整え、「美容液の通り道」を作る

化粧水をたっぷりとつけることが保湿ケアだと考える方が多いのですが、肌の保水力アップのキーポイントであるセラミドは脂溶性の成分なので、化粧水には配合されていない場合も多いのです。

化粧水は、水溶性の保湿成分であるコラーゲンやヒアルロン酸が配合されているものを選び、後の美容液や乳液、クリームなどが浸透しやすくなるように、お肌をやわらかく整えるものと考えましょう。

化粧水をつける際には、適量を手に取り、たたいたりこすったりせず、手のひらであたためながら、顔全体にやさしくなじませるようにします。

保湿ケアのキーアイテムは美容液

保湿ケアの決め手となるのはセラミドの配合された美容液でのケアです。

セラミドといってもいくつか種類があります。

植物由来のものや、石油から合成したセラミドに似た構造の、いわゆる疑似セラミドなどもありますが、人間の肌に近く保水力も高いヒト型セラミド配合の美容液を選びましょう。

選ぶ際に成分表示を確認して、セラミド1、2、3のいずれかが表記されていれば、ヒト型セラミドが配合されています。

なお、ヒト型セラミドは比較的高価な美容成分なので、安価なものには配合されていないか、たとえ配合されていたとしても実際には疑似セラミドだったということもあります。

ヒト型セラミド配合の美容液を選ぶなら、5,000円以上のものを一応の目安にするといいでしょう。

必要なら乳液・クリームをプラス

乳液やクリームは油分を補うために使います。

お肌の内側だけが乾燥していて肌表面はしっとりしている、いわゆるインナードライ肌の方は乳液やクリームは使用しなくても結構です。

ただ、40代からは、皮脂分泌も少なくなっていくものなので、ヒト型セラミド配合の美容液を顔全体になじませた後に、乳液やクリームを重ねるようになじませるといいでしょう。

ピーリングで古い角質を落とす

お肌のカサカサがひどく、ガサガサ、ゴワゴワしているという場合、古い角質がうまくはがれ落ちずに重なっている事もあります。

この状態では、化粧水や美容液がお肌の奥まで浸透しないので、せっかく正しい保湿ケアをしても、なかなかうるおいを実感できないということもあります。

毎日の洗顔で落とせない古い角質を落とすには、ピーリングが効果的です。

ピーリング剤を使って古い角質を取り去ると、化粧水や美容液が浸透しやすくなるうえに、お肌の新陳代謝をスムーズにする作用も期待できます。

ピーリング剤は天然のフルーツの酸を利用したものが比較的お肌にもやさしくおすすめです。

ただしピーリングは酸を利用するものなので、多少お肌に刺激を与えることもあります。

1週間に1回か2回程度までにしておきましょう。

内側からのケアのポイント

睡眠

お肌の内側からのケアというと、「美肌にいい食べ物は?」という疑問を思い浮かべる方も多いでしょう。

食事ももちろん大切ですが、まずは睡眠です。

なぜなら、お肌は眠っている間に修復されるからです。

睡眠中に成長ホルモンが分泌されることで、肌細胞の入れ替わりであるターンオーバーが活発になります。

成長ホルモンの分泌は、眠り始めの3時間に最も多く分泌されます。

眠り始めの3時間にできるだけ深い眠りにつけるように、眠りにつく1時間前からはスマホやパソコンは終えて、目や脳を落ち着かせましょう。

お部屋の照明を薄暗くしておくと、メラトニンという睡眠に導くホルモンが分泌されて、スムーズに眠りに入ることができます。

睡眠中のお肌のターンオーバーには6時間ほどかかるので、睡眠時間も6時間は確保しましょう。

栄養バランスのよい食事

最近では、ダイエットを意識して脂質やたんぱく質を制限する方もいらっしゃいますが、たんぱく質と脂質が私たちの体や肌をつくっているんです。

たんぱく質が不足すれば、お肌はもちろん、体の各部の再生と修復に支障をきたします。

脂質も不足すれば肌がカサカサしてきて、ツヤのないくすんだ肌となってしまいます。

また、美容のための食事というと、ビタミンをたっぷりとるというイメージがあるためか、サラダばかりを食べる方もいますが、
ビタミン単独でお肌がきれいになるものではありません。

さまざまな栄養素をバランスよく摂取することで、それぞれの栄養素がお互いに機能し合って本来の効果があらわれます。

お肌のカサカサが気になるなら、たんぱく質や脂質もきちんととり、お肌の抵抗力をアップさせるビタミンA、C、Eを不足することのないように意識しましょう。

以下、ビタミンA、C、Eの豊富な食材を参考までにご紹介します。

食材名
ビタミンA 鶏レバー うなぎ、モロヘイヤ、ニンジン、ほうれん草
ビタミンC パプリカ、ブロッコリー、ピーマン、いちご、トマト
ビタミンE アーモンド、青魚、うなぎ、カボチャ、アボカド

適度な運動

運動をすると血行が良くなります。

血行がよくなれば、肌細胞に新鮮な酸素と栄養が行き渡り、お肌の新陳代謝をスムーズにすることになります。

また、軽く汗をかく程度の運動を習慣化することで、適度な皮脂の分泌につながり、カサカサ肌の改善にプラスとなります。

おすすめは早歩き程度のウォーキングを毎日30分程度から始めること。

仕事や家事が忙しくて運動をする時間がとれないという方は、買い物や通勤の際に車やバスを使わずにできるだけ歩くようにするなど、毎日の生活の中で歩く機会を増やす工夫をしてみましょう。

運動で血行が良くなると、ストレス解消にもつながりますし、心地よい疲労が深い眠りにもつながります。

規則正しい生活習慣

毎日同じ時間に起きて、同じ時間に食事をとり、同じ時間に眠るというように、生活のリズムを規則正しくすることで、ホルモンバランスの乱れを防ぐことになります。

規則正しい生活習慣を続けていると、決まった時間に眠くなり、朝もアラームなしで自然に目が覚め、決まった時間になると空腹を感じるようになります。

お肌の新陳代謝であるターンオーバーも一定のリズムで繰り返されることになり、カサカサ知らずのハリとうるおいの感じられるお肌につながります。

できる事から少しづつ。毎日の積み重ねがカサカサからうるうるへ

以上、肌が乾燥する、カサカサになる原因をふまえて、お肌の外側と内側から、肌のカサカサを改善するためのケアをご紹介しました。

すべてをはじめから完璧にこなすことは難しいかもしれませんが、まずはできる事から少しづつ、コツコツと続けることが大切です。

お肌のカサカサや乾燥肌に限らず、お肌も体の一部である以上、体全体の健康のために心掛けるべきこととほぼ一緒なんですね。